脳梗塞 味覚障害

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脳梗塞で味覚障害が発症する場合

脳梗塞を含めた、味覚信号を伝達する神経経路が異常をきたすことで味覚障害を生じる疾患には顔面神経麻痺、脳出血、聴神経腫瘍等があります。これらは舌の味蕾には何の異常もないのに発症する味覚障害で、中枢神経系味覚障害と呼ばれています。尚、糖尿病も神経回路の損傷を招くことから、このグループに入れられることがあります。

 

脳梗塞という疾患は、脳の血管に血液の塊(血栓)が詰まることで血管が破れて出血したり、脳に十分な血液が回らなくなって脳の組織が破壊されたりする病気です。脳出血は脳梗塞と似ていますが、こちらは血管が破れて血液が脳内に流出し、流れ出た血の塊が脳内を圧迫して障害を引き起こすものです。これらの病気は、脳の神経回路を損傷しますが、その結果どのような症状が出るかは各個人で違います。

 

脳梗塞や脳出血が問題なのは、脳のどの部分で発生するかで症状が違ってくることです。これは単に部位によって違うということだけではなく、同じ部位に出血してもある患者はピンピンしているのに別の患者は意識不明や重大な障害が発生したりといった、まったくランダムに症状が発生します。

 

それでも、ある程度の傾向は判っていて、例えば脳梗塞や脳出血が大脳、小脳、脳幹部などに発生すると、激しい眩暈、頭痛、吐き気、嘔吐等の症状とともに、味覚障害が起こることがあります。その理由として、この部分には神経系の組織が集まっていて障害が起こるとそれらの神経束が圧迫されて機能異常を起こすためとされています。

 

実を言えば、脳梗塞が起こったら味覚障害などは些細な問題になります。そもそも味覚障害を気にするような状態ではなく、緊急入院してICUで絶対安静という可能性が高いですし、脳の中で血の塊が大きくなっていくと命にかかわる場合もあります。そんなときに味覚障害が起こっていても、そもそもそれを検証する方法がありません。本人は意識不明である可能性が高く、食事できないからです。

 

もし脳梗塞が発症して味覚症状を気にしているようなら、それはラッキーと言えます。つまり、味覚障害などということを問題にするのなら、通常の食べ物を食べて良いという許可が出ているわけで、それは脳梗塞の症状としては非常に軽い状態なわけです。ただし、脳梗塞による味覚障害を治すのはかなり大変かもしれません。命が助かったどころかほぼ正常に戻ったわけですから、気長に治療するようにしましょう。

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